はじめに:高齢出産でも妊娠・出産できた私の体験
私は45歳で自然妊娠し、46歳で出産しました。
いわゆる高齢出産にあたる年齢で、その中でも年齢的にはかなり遅い出産にあたるため、不安もたくさんありました。
それでも実際に経験してみると、想像していたより順調な部分もあり、逆に突然の出来事に戸惑うこともありました。
この記事では、私の体験をできるだけ正直な気持ちで残しておこうと思います。これから高齢出産を考えている方の参考になれば嬉しいです。
無痛分娩を希望して早めに予約
私はもともと、出産は絶対に無痛分娩にしたいと考えていました。
調べていくうちに、無痛分娩は人気があり、かなり早い段階で予約をしないと埋まってしまうことを知りました。
私が出産を考えていた病院では、妊娠9週頃から予約ができるシステムだったため、つわりで体調がつらい時期ではありましたが、できるだけ早く動こうと思い、すぐに予約の手続きをしました。
正直、こんなに早く動かなければいけないとは思っていなかったので驚きましたが、「後で後悔したくない」という気持ちの方が強かったのを覚えています。
妊娠中の体調と過ごし方
妊娠初期はつわりがとてもきつく、毎日が本当に大変でした。
ただその一方で、健診では「順調ですね」と言われることが多く、大きな心配はあまりありませんでした。
とはいえ、時折少量の出血があったり、貧血がひどくなったりすることはあり、そのたびに少し不安になりながら過ごしていました。
妊娠後期に入ってからは、出産に向けて自分なりに準備をしていました。
- 会陰マッサージをできるだけ続ける
- なるべく歩くようにする
- 妊婦用のストレッチを取り入れる
「出産が少しでもスムーズに進むように、自分にできる準備はしておこう」そんな気持ちで過ごしていたと思います。
また、36週を過ぎた頃からは、いつ陣痛が来てもいいように入院用のバッグも準備していました。
34週での突然の入院
ただ、34週頃に再び少量の出血があり、念のため病院に行くと、そのまま1日入院になりました。
ストレスチェックの結果がはっきりしなかったとのことでしたが、翌日には帰ることができて、正直とてもほっとしました。
37週の妊婦検診で突然の展開
37週の妊婦検診の日。
いつもより検診時間が長く、「なんだろう…」と少し不安に思っていました。
その日は初めての先生で、大きな病院だったこともあり、毎回先生が違うこと自体は珍しくありませんでした。
診察の中で突然、
「もう産まれてもいい週なので、早く出した方がいい」
と言われました。
エコーで赤ちゃんの貧血が疑われる数値が出ていたようでした。
最初は「促進剤を使って無痛分娩」と言われていたのですが、血液検査の結果を待つ間に、状況は一変しました。
無痛分娩の予定から緊急帝王切開へ
血液検査の結果を待っている間、夫に電話をして、早退して来てもらうようにお願いしました。
そして最終的に言われたのは「緊急帝王切開」です。
正直、全く受け入れられませんでした。
他の先生にも見てほしいとお願いしました。
しかし、代わりに来た先生は診察前に
「私が見ても結果は同じです」
と一言。
その言葉がとてもショックでした。
それまでずっと女性の先生に診てもらっていたこともあり、その日は2人とも男性の先生だったこともあって、
「高齢だから、切った方が早いと思われたのではないか」
そんな気持ちも正直ありました。
もちろん実際は医師の判断なのですが、気持ちが追いつかなかったのを覚えています。
そして結局、そのまま緊急帝王切開が決まりました。
手術室へ…気持ちが追いつかないまま
決まってからは、本当にあっという間でした。
まな板の上の鯉のように、流れに身を任せるしかありませんでした。
看護師さんが何人か来て、
靴下を履かされて
手術着に着替えさせられて
気づいたらストレッチャーに乗せられていて
そのまま手術室へ。
正直、頭がついていかず
「え、もう手術?」という気持ちでした。
麻酔の注射は背中に打たれて、とても痛く、体勢を取るのも大変でした。
しばらくすると下半身の感覚はなくなりましたが、意識はしっかりありました。
赤ちゃんとの初対面
そして、ほどなくして赤ちゃんが産まれました。
混乱の中でしたが、最初に思ったのは
「天使だ」
という気持ちでした。
かわいい鳴き声。
くしゃくしゃの顔。
何とも言えない感情で、うまく言葉にできませんでしたが、
「ああ、本当に産まれたんだ」と思った瞬間、
それまでの不安や緊張が一気にほどけたような気がしました。
赤ちゃんはすぐにICUへ連れて行かれました。
手術室の外で待っていた夫が、ICUへ向かう前に赤ちゃんに一目会うことができました。
夫はそのときに写真を1枚と数秒の動画を撮ってくれていて、それが生まれた瞬間の大切な記録になっています。
私はそのまま処置が続き、すべてが終わったあとに、手術室の外で夫と一瞬だけ会うことができました。
夫は私に「お疲れさま」と声をかけてくれました。
そのあと私はすぐに病室へ戻され、このあたりの記憶はほとんどなく、疲れで眠ってしまったのだと思います。
出産を振り返って思うこと
その後わかったのですが、疑われていた赤ちゃんの貧血はなく、元気に産まれてきてくれました。
だからこそ正直に言うと、
「帝王切開する必要なかったのでは…」
という気持ちは今でも残っています。
ショックだった気持ちも忘れられません。
それでも、
元気に産まれてきてくれたこと
無事に会えたこと
それが何よりも大きく、今は心から安堵しています。
高齢出産を考えている方へ
今回の経験を通して感じたことです。
- 高齢出産では、出産方法が急に変わることもある
- 分娩予約の段階で、帝王切開の可能性について聞いておくと心の準備になる
- できる準備(体調管理や入院準備)は早めにしておく
高齢出産は不安も多いですが、実際に経験してみて、乗り越えられることも多いと感じました。
私の体験が、これから出産を迎える方の少しでも参考になれば嬉しいです。




